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桜町高齢者在宅サービスセンター 先輩たちの物語 総合給食係 係長 長津 宏史

2022.12.31 ブログ - 高齢部門

仕事のやりがいは、自分の考えが尊重され、クリエイティブに仕事が出来る職場風土のおかげ

私は進路を考える上で料理を活かしたいと思い、当時の高校の先生に相談すると栄養士を奨められ、栄養を学ぶ専門学校に進学しました。福祉の分野で就職しましたが、食事を提供し、喫食する人たちを豊かにしたいと考えていたので、特に福祉にこだわっていたわけではありませんでした。この施設に面接に来た時に、施設一般で抱かれていれる福祉の閉鎖的なイメージが無く、ご縁があり就職しました。それから15年勤めていますが、今、振り返ると奇跡的なご縁で、仕事が楽しい毎日を過ごせています。食事というものは正直なもので美味しい時には確実に「美味しい」という反応が返ってくるので、素直にそういった瞬間に巡り合うと、この仕事をしていてよかったなあと思います。
食事の配膳の時間に「ここの食事は他所よりもおいしい」や「いつも食事の準備をありがとう(炊事の大変さを分かっている利用者様から)といった言葉を直接かけてもらえた時は特に嬉しく思います。私がそんな風にやりがいを感じて、仕事が出来るのは、やはり、自分の考えが尊重されて、任されているという実感の中で、クリエイティブに仕事をしていける職場風土のおかげと思っています。

アイディア次第で色々な形を作ることができる栄養部で、メンバーと一緒に探求していきたい。

今、30名いる部署で係長をしています。とにかく自分が主体性を持って取り組むようにしています。知らなければ、まずは勉強から始めますし、アンテナを張って直接見たり聞いたりするようにしています。また、課題の内容にもよりますが、決められることはしっかり決めて良くも悪くもハッキリすることを心掛けています。メンバーと関わる上では、物事の良し悪しだけでなく、何故そのような事態になったのかも含めて振り返り対応を話し合っています。
また、指示を出すところは指示を出しますが、基本的に指示するというよりも、状況や状態を見て判断し、仕事を行える様にメンバーの自発性を大切にしています。ただ、仕事で目一杯になり、ビリビリしているといい仕事に結びつかないので、声掛けすようにしています。現在は、施設を利用される高齢者の方に食事を提供する事が主ですが、今後は食事に関わる業務ならどんなことでも取り組んでみたいと思っています。栄養バランス等の指導・講習や、厨房を活かした地域に向けた食の提供、製造業などアイディア次第で色々な形を作れるのが栄養部だと思います。

美味しいものを食べてほしい・・・そんな想いを一緒に感じてくれる人と一緒に仕事をしていきたい

リーダーとしては7年経ちますが、やはり「必要とされる」リーダーになりたいです。部署や職種によってリーダーのカラーも様々あると思うので、リーダーに正解はないと思います。自分は現場や経営から必要されるような人材になること、それが部署のため、ひいては組織のためになると思い日々取り組んでいます。
これから、私たちの施設で一緒に働こうと思ってくれる人には、福祉の枠にとらわれることなく、食事に満足してもらいたいという想いが先にあってもらいたいと個人的には思っています。美味しいものを食べてもらいたいう想いを大切にし、それを福祉の現場で体現したいという人ですね。私の最初の上司は、いわゆる職人的な人で「食事がぬるくなった、即回収、まずいものを食べさせられるか!」といった、こだわりの強い方だったんですが、私は食事のする人の立場を常に考えるそんな問題意識のある仕事をしていきたいと常々思っています。やらなければならないからやるのではなく、美味しいものを食べて欲しい…そんな想いを一緒に感じてくれる人と一緒に仕事をしていきたいと思います。

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